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がんばれない人間だったおれが32歳でマンガ家になれた理由。その1.

やじまけんじです。
コルク所属のマンガ家として活動しています。

今度、初めて全国の書店に流通する本が出ました。
3年前からマンガを再開して、やっと出たのでぜひ応援してください。

、、、といきなり言っても応援しづらいと言うか、そもそもお前は誰なんだ、と言う人にもわかるように、おれのマンガ家としての単行本が出るまでをnoteにも書く事にした。

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マンガ家になるから、と思って始めたフリーター生活が10年に達した頃だった。たぶん2017年。奥さんから
「どうするの?マンガ描かないなら就職すれば?」
と言われたのは。

そりゃそうだよ、マンガを描く時間を作りたいから、って言ってフリーターしてたのに。奥さんはその間正社員で働いてたんだから。
10年で描いたマンガは100ページに満たないし。1年10ページの計算。ひどい。

それで、じゃぁマンガもどうやら描かないし、もうすぐ30歳だし、そうしよう、と思った。

奥さんがその頃なんとなく見ていた「ロード・オブ・ザ・リング」のメイキング集にWETAっていう、CGとかの制作会社が出ていたから、

「CGとかいいんじゃない?」

と言った。無印の3万円のベッドの上。ゴロゴロしていた。
たぶん、深い意味もない提案だったと思うんだけど、おれは「そうする」と言ってローンで金を借り、すぐに社会人向けのCG学校に通い出した。

もう漫画を描かなくていいんだ、と思うと気持ちが、軽かった。あんなもの。

これから、おれはピクサーや、WETAみたいな感じでCGクリエイターとして生きるのだ。それも悪くない。なんなら海外にいって、海外で仕事をするかもしれない。

で、実際やってみると、これがものすごく合わない。
CGってもっとこう、絵を書くみたいに直感的にキャラクターを動かせるのかと思ってた。なにこれ、全然思ってたんと違う。

それはものすごく理系で、理屈で動かしていた。点と点が、移動して、それがどういう運動曲線になってるかとか、よくわからない。

おれは、数学も10点で、化学も物理も悪すぎて留年しそうになって消しゴムに公式を書いてしのいだくらいだから、もう絶対合わない。

そんなことだから全然楽しくないんだけど、一つだけ楽しいことがあって、それは絵コンテを描くことだった。
縦に割った4コマみたいな枠の中に映像のイメージをペンで描いていく。

その時、ちょっと
「やっぱりおれ、マンガ描きたいのかも」
って思ったけど、奥さんには就職するって言ったし、学校もローン組んで150万円も払ってるし、これ違った、とは思いたくなかった。キャンセル料にしては高すぎる。

それで、その気持ちのまま卒業制作の発表会を迎えるんだけど、ひどいもんだった。

みんなはCMに使えそうな映像や、ゲームのワンシーンみたいなのを作ってきてるのに、おれのはデッサンで使う木の人形みたいのがピクピク動いたりジャンプするような、目も当てられない出来だった。これを作るのに、150万払ったのか、おれ。

だから当日は家にいて、発表会に行かなかった。
今頃、あの人形は大勢の前でぴくぴくしてんのかな、なんて思いながら、どうしようかなーと思っていた。

それで、卒業して、もちろんCG会社なんて就職出来ないんだけど、当時してたコールセンターのバイトもキツイし、マンガは無理でもどうにか絵で食えないかなってぼんやり考えていた。

そんなぼんやりしたままどうするか考えてたある日に、CG学校の先生から連絡があった。
先生はNHKのCGを担当してる現役のクリエイターだったので、その番組のCGを手伝わないか、と言ってくれたのだ…しかもその番組は当時走り出したばかりの企画、
「チコちゃんに叱られる」。

その連絡を受けたおれは…


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長くなったので、とりあえず今日はここまで。読んでくれてありがとう。

こいつがマンガ家になれるのか…?って思った人、これです。

https://www.amazon.co.jp/dp/4894327902

じゃあね、続きはまた明日?(の予定)。

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2/7の日記:

朝、奥さんの作ったスコーンとアップルシナモンロールを食べる。
成城石井の500g千円のコーヒーを飲む。

今日はラッキーズの定例会。
ラッキーズとは、全体では10人以上いるグループなのだが、現在はコルクで活動している作家4人とグループになってお互いの感情や、マンガについて話し合い、面白いマンガをたくさん作るために切磋琢磨をしている。

その4人で定例会でお互いに話した後、交換ネーム会をした。

交換ネームとは、自分の抱えてる仕事のマンガを他の3人にも描いてもらう会。
だから、必然的に自分も他の3人のネームを描く。3時間で3人分、一人当たり1時間で描かないといけないので描けても4Pくらい。

それをやって、感想をいいあった。

そのあと、佐渡島さんからご飯に誘われて、
ふむさんホリプーワタベさんのマンガ家3人と、コルクのマーケッターてろまつさんと6人で焼肉に行った。

主にコルク荘の問題点などについて話した。
住人であるワタベさんについての言及が多かったが、自分にも当てはまることもあり、自省した。

帰って、筋トレして風呂に入り、スティーブンキングのペットセマタリーを読んで、寝る。

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ちゅんちゅん(すずめ)
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マンガ家です。元書店員。 noteはマンガをアーカイブするのにつかっていす。エージェント会社コルク所属。 通販→https://corkshop.stores.jp/?category_id=5d720262e4fc3943a9683fa5
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