魅力的なボディーと、男を虜にする立ち振る舞い。
チェンソーマンに登場するマキマは、多くの男性読者を虜にしてきたのではないかと思われる。
筆者も連載初期の頃、マキマで抜いたことがある。
―――――すごくいいのだが出た。
具体的に言えば、乳首と股間をいじられながら、言葉攻め。
「まだ、出しちゃダメだよ?」
シコ・・シコ・・シコ・・・
「我慢して、我慢して?」
「出したい?出したいなら、お願いしなきゃ?」
オレ「お願いします、マキマさん、イカセて!!!」
「いいよ、ほらいけ、いけ!!いけ!」
シコシコシコシコシコシコ!!!
びゅっ!!!ぶちぶちぶち、ぶびゅうう
という感じで、出した。
僕が出している間も、マキマさん(筆者)の手は上下に激しくシコリ上げて、最後の最後まで絞り取られるのだ。
―――話が大きくそれたが、
作中においてはヒロイン的な立ち位置を確立していた。
彼女の洞察力は並はずれており、その一言には背中を押す力と、壊れた精神を修復する力がある。
ヒロインではあったが、それ以上に頼りになる大人の女性、もっと言えば姉や母親的、女性的な包容力を多分に含んだキャラだった。
しかし、話が進むにつれて本性があらわになる。
今回は、最強のクソインこと、マキマさんについてまとめ情報を書いていこうと思う。
マキマの情報。
マキマは公安という組織に属している。
そして、多くの部署の指揮系統をつかさどる。
分かりやすく言うのであれば、キャリアウーマンである。
スーツ姿で迅速かつ冷静に指揮をする姿は、有能の一言しか出てこない。
マキマが所属している公安という組織。
チェンソーマンの世界では悪魔が存在する。
人間の思想を反映して現れる悪魔は元来より非常に厄介な存在だった。
悪人に対しては警察がいるように、この世界において公安という組織は悪さをする悪魔を討伐することが仕事の全てになる。
本作において、カギを握るのは銃の悪魔である。
銃の悪魔は元来から強力な力を持っていたが、世界中で紛争やテロが繰り返し行われるにつれて、人間は銃に恐怖を抱くようになる。
悪魔の強さは人間の恐怖度に比例するため、銃の悪魔はこの上なく強力になった。
その恐ろしさは世界を恐怖に陥れるほどである。
作中に出てくる公安は、この銃の悪魔の討伐に向けて活動しており、その作戦の大部分を指揮するのがマキマなのである。
マキマの特徴
圧倒的なルックスに男を骨抜きにしてしまう、語り口調。
無理難題な要求でも、自分の思い通りに動かしてしまう。そんな力が彼女の言葉にはある。
一言で言えば、クソ女である。
しかし、そのクソさ加減が男の被支配欲を促進させる。作中においてもそれは顕著で、デンジはそれが行動の源になっていた。
作中であらわになったマキマの本性。
作中序盤では司令塔として活躍する場面。
そして、難局化した戦場を一瞬で解決する現場能力を見せつけたマキマだった。
しかし、話が進むにつれて彼女の野望があらわになっていく。
これ以降はネタバレになるので注意が必要だ。
マキマの正体は
支配の悪魔
である。
作中初期から登場し、メインキャラクターとして動いてきたヒロインがまさかの悪魔だった。
その衝撃的展開の多くの読者は驚いたことだろう。
支配の悪魔の力と、強さの理由
支配の悪魔の強さはその能力にある。
それは、支配する力である。
悪魔と契約をすると能力を使うことが出来る。
しかし、強力な悪魔ほど、人間が支払う対価は大きくなる。
中には体の一部が欠損するものもいる。
しかし、マキマは支配の悪魔で自分よりも格下の存在を自由に操ることが出来る。
これによって、
自分より格下の人間を操り悪魔を呼び寄せて、契約させる。
というノーリスクハイリターンの戦術を取ることが出来る。
支配の強さ
しかし、支配とは人間に恐れられる存在なのだろうか。
世の中を見渡してみると、もっといろいろ怖いものがあるじゃん。
とか思ったりする。
しかし、改めて考えると支配の恐ろしさは間違いないだろうと思う。
人は本来、自由に生きようとするものだ。
しかし、多くの場合それは叶わない。それは誰かに支配されるからだ。
古くは奴隷制度があったし、日本でも身分差別による行動の制限は多々あった。
人類の歴史は、支配の歴史と言っても過言ではないだろう。
そして現代社会でも、ある程度緩和されはしたものの、やはり支配によって社会は回っている。
職場、立場、そして親、上司、階級。
色々なものが僕たちを支配している。もうそれが当たり前になっているが、日常における恐怖の大半は支配されることにあると言っても過言ではない。
学生時代、レポートに悩まされるのも支配されているからだ。嫁の悪態に恐れるのも、支配されているからだ。サラリーマンが自ら命を絶つのも、支配されているから。
そう、支配とは人類が始まってから以来、すべてを包み込んできた、解決の仕様がない恐怖なのだ。
そう考えれば、マキマの強さは理解できる。
作中で表現された、マキマの圧倒的戦闘力
この作品において圧倒的な強者である、銃の悪魔もほぼ寄せ付けずに勝利する。
マキマの強さが名実に現れた戦闘ではないだろうか。
マキマの強さの理由1.死への耐性
まず、マキマの恐ろしさは死への耐性にある。
悪魔であるマキマはとある人物と契約している。
相手は日本の総理大臣である。
彼女は
自分が傷つく時、日本国民の誰かに肩代わりしてもらう。
という契約を交わしている。
日本国民は1億人以上にいる。
つまり、マキマを倒すには少なくとも日本国民の1億人以上、死に至らしめる必要がある。
倒すためには大規模な範囲攻撃と一切のためらいを捨てた虐殺が必要になる。
だからこそ、銃の悪魔はマキマと戦う前に多くの日本国民に銃口を向けたのかもしれない。
そして、マキマ自体も何度か死に至らしめることが出来た。しかし、マキマは蘇る。
マキマの防御面は鉄壁であると言えるだろう。
マキマの強さ2.攻撃手段の豊富さと一つ一つの威力。
支配の悪魔は自分よりも格下であるならばその力を使役することが出来る。
支配の悪魔は先ほど書いたように、悪魔の中でもこの上なく上位格を誇る。
なので、ほぼすべての生物、悪魔の能力を使うことが出来る。
しかも、ノーリスクで使うことが出来る。
それによって使われるのが、複合技である。
一つ一つが強力な悪魔の力を適切な部分を切り分けて、混ぜ合わせ、それを一つの武器として活用する。
という使い方が出来る。
作中でマキマの強さが明らかとなった銃の悪魔戦において、活用した。これによって銃の悪魔は一撃で葬られた。
ちなみに、この時の銃の悪魔はアメリカの大統領との契約によってかなり仕上がっていた。
具体的な契約とは
アメリカ国民の寿命1年と引き換えに、マキマを仕留めてくれ
というもの。
銃の悪魔はその契約を飲んで、マキマの前に現れるのだが、圧倒的な強さの前に一蹴される。
リスクに比例して威力が上がる能力もマキマなら
悪魔の能力の中にはリスクに比例して威力が上がる能力がある。
本来は、使用者の命さえ奪う能力もノーリスクで連発できるマキマなら一撃必殺の武器として何度でも繰り返し使える。
攻撃面においても死角がない。
マキマの強さ3.情報収集能力
強者が寝首をパターンはよくあるが、マキマに関してはそれはない。
なぜなら、情報収集能力が長けているからだ。
マキマの能力は小動物までに及ぶ。
小鳥、ネズミ、野良猫。
あらゆる動物を盗聴器として活用することが出来、逃れようとするターゲットも一瞬で見つけ出してしまう。
マキマの目的
マキマは
人間が好き
と公言する。
しかし、それは人間が犬や猫に対して抱く感情と同じであるとも語る。
それでも、友好的に変わりないマキマはどうしたかったのか。
作中において明かされた目的は二つあった。
マキマの野望1.世の中のいらないものを一切取り除いた「最悪の平和」を訪れさせる
マキマが起こそうとしているモノに、
最悪の平和
というものがある。
戦争、飢餓など、ない方が人間が幸せに暮らせるもの。
それらを一切この世から排除して、世の中をより良くしていこう。
というのが、マキマの目的の一つだった。
手段としてチェンソーマンを使う。
そして、その手段として活用されるのがチェンソーマン。
チェンソーマンは悪魔を食らうことが出来る。
そして、チェンソーマンに食べられた悪魔は、悪魔が司る事象ごと世の中から消え去ってしまう。
その昔人々を恐怖に陥れた
ナチスドイツ、エイズ、第二次世界大戦
(その他にも数知れず)
これらは全てチェンソーマンが喰らい尽くした結果、存在そのものが歴史から消え去った。
マキマは自分よりも格下を好きな風に操ることが出来るので、チェンソーマンを倒して自分のモノにし、いらないとされるものを片っ端から消し去ろうと考えていた。
マキマの野望2.チェンソーマンに食べられる
二つ目がこれ。
マキマはチェンソーマンのファンである。
しかも、かなり熱狂的なファンでもある。
そんな彼女の心からの熱望はチェンソーマンに食われて、一部分として生き続けること。
つまり、チェンソーマンに勝ったのであれば、自分は世の中のいらないものを消すことが出来る。
仮に負けたとしても、かねてから大ファンだったチェンソーマンに食べてもらうことが出来る。
という2段構えでマキマは作戦を立てていたのである。
考察として。
ここからは個人的な考察だが、マキマは
支配の権化である自分こそが、世の中に一番要らないもの
と思っていたのではないだろうか。
チェンソーマンに食べてもらえれば、世の中に支配というものは無くなる。(マキマ自身が支配の悪魔だから)
それによって人は自由に生きることが出来る。縛るものは無くなる。
そうすれば、晴れて世の中は素晴らしい物になると言うものだ。
マキマがチェンソーマンに憧れた理由
作中ではチェンソーマンに憧れているとしか描かれていませんでしたが、
マキマがチェンソーマンを心酔している理由はある程度言及はされている。
それは、圧倒的な強さゆえの孤独。
自分という支配することでしか、他者と関われない存在に葛藤を抱いていたマキマは自身と同じく恐怖で誰とも関係を築けないチェンソーマンに共感を得ていた。と考える。
彼は、自分と同じ類の葛藤を抱いている。
だからこそ、チェンソーマンに自分の理想を当てはめて
チェンソーマンはそんなことをしない
というセリフを残したのではないだろうか。
孤高の存在でめちゃくちゃでそれでいて孤独なチェンソーマン。
それは、ある種マキマが一番なりたい理想像だったのかもしれない。
だからこそ、自分のイメージとかけ離れた行動をするチェンソーマンに不快感をあらわにして、幾重もの攻撃を仕掛けたのではないかと考察する。
マキマは作中において最強ではない?
と、ここまでマキマについて書いたが
マキマは最強なのか
という議論が出てくる。
しかし、これに関しては作中で明確にNOであると分かる。
作中、中盤に出てきた
闇の悪魔
を初めとする、人間の根源的な恐怖をつかさどる悪魔と比べるとマキマは劣るとされる。
流石のマキマも、これらの悪魔と敵対した場合はそれなりの犠牲を払って逃亡するしかないようである。
まとめ
ということで、チェンソーマンのマキマについてまとめてみた。
マキマは悪かどうかと聴けば、
悪役ではあるが、悪ではない
と思う。
ただ、その価値観が我々人類に合わず、敵対することになった
というのが、マキマという存在なのではないだろうか。
支配という神にも等しい力を持つマキマは人類からすれば天敵そのものである。
そのマキマを倒すためには一筋縄ではいかない。
そう考えると、デンジはまさしく
対最強カードのジョーカー
であると考えることが出来る。