チェンソーマンには悪魔が登場します。
その中でも特別な存在として、武器人間というものがいます。
武器人間はどういった存在なのか、今回は解説していきます。
武器人間とは
チェンソーマンの世界には悪魔がたくさんいます。
普通の悪魔だけでなく、色々な悪魔がいます。その中でも武器をつかさどる悪魔がいます。
それらの悪魔は人間の心臓として機能し、一心同体となることで力を発揮するのです。
一見すると、
人間と悪魔が合体した
ということで、魔人ではないのか?
と思われますが、作中序盤で否定されています。
魔人は頭の形が特殊になっていて、仮面をつけていたり、角を生やしたりしています。
武器人間は普段は人間的な格好をしているのです。そこが魔人との大きな相違点です。
その他、武器人間は特殊な設定があり、それらは作品を一度読んだだけでは理解できないと思われます。
複雑なんですね。
武器人間の特徴
もっとも基本的なことと言えば、
何かしらのキーをトリガーとして覚醒する
ところでしょう。
武器人間は魔人とは違い、普段、人間として生活できます。
トリガーを起動することで覚醒します。
トリガーはそれぞれの武器にちなんだものです。
デンジは胸にスターターがついています。これを引っ張り、エンジンを吹かすことでチェンソーマンを呼び起こすことが出来るのです。
覚醒した武器人間は、それぞれの武器にちなんだ戦闘手段を取ることが出来ます。
どれもこれも強力で、並大抵の悪魔であれば軽く凌駕することが出来ます。
また、不死身である。
くわえて不死身であることも武器人間の特徴です。
体がバラバラになって、脳天をかち割られてもトリガーを起動すれば蘇ります。
基本的に無敵なので、先陣を切って戦うことが出来ます。
こういった性質もあり、その大半は自身を巻き添えにした
肉を切らせて骨を断つ
戦闘手段を得意としています。
高速移動も出来る
また、多くの武器人間は高速移動を得意としています。体格で言えば多くの悪魔に劣るのですが、正面戦闘で後れを取らないのはスピードがあるから、というのも一つの理由です。
それぞれ能力は違えど、高速移動する手段を持ち合わせています。
血を飲めば、無限に戦える。
武器人間の力の源は血です。
人間の血でも、悪魔の血でも、とにかく血さえあれば、三日三晩でも戦い続けられます。
くわえて、年を取らない。
また、作中で言明されてはいませんが年を取らないことも見受けられる点です。
クァンシという中国の殺し屋は一切の年を取らずに、全盛期のまま戦い続けます。
そのため、他の武器人間も同じ性質を持っているモノだと考えられます。
武器人間ズについて。
作中では多くの武器人間たちが出てきました。
ここでは、武器人間ズと呼びます。
悪魔と一心同体の武器人間はどんな能力があるのでしょうか。
デンジ→チェンソー
主人公のデンジも武器人間です。
武器人間としてはそこまで強くなかったですが、最強のデビルハンター岸辺の指導によって成長を遂げました。
戦いにおいては、機転を利かせることが出来、武器人間ならではの
自身をかえりみない特攻
を得意とします。
人形の悪魔や永遠の悪魔、支配の悪魔など、一見、討伐不可能の悪魔でも常識破りの手段で打ち破っています。
そのため作中においてはジョーカーのような存在だと言えます。
【チェンソーマン】デンジ君の正体と強さ、能力についてまとめ。【底辺人生から】
サムライソード→刀
作中ではテロ軍団の一員として登場した男。
手首を取り外すことが出来、それがトリガーとなっています。
覚醒すると、両腕に刀を装着し、学生帽から突き出た刀を持った風変わりな見た目になります。
作中でデンジを苦戦させた、武器人間の一人です。
戦闘手段は居合い切りを用います。
居合い切りの一辺倒でワンパターンですが、その一つの攻撃を極めています。
超高速で通り過ぎた敵は一瞬で切り裂かれ、知らない間に胴体は泣き別れです。
しかし、ワンパターンがゆえに軌道を読まれると、軌道上に刃物などを置かれ自滅するケースもあります。
レゼ→爆弾
爆弾の武器人間です。
作中においてトップクラスに能力を使いこなしている印象を受けます。
その正体はソ連の武器庫で育てられた、特殊部隊の一人です。
作中の描写はありませんが、恐らく、自身の能力の性質を徹底的に叩き込まれ実践に投入されたと考えられます。
障害物があるような街中でも、いかんなくその実力を発揮し、多勢に無勢であれどまったく苦にしませんでした。
爆弾という武器は本来、自身にも被害が及ぶ危険なものです。
しかし、超再生能力があるのでノーリスクで多くの敵を葬ることが出来る必殺の武器になるのです。
レゼは、自身の頭を切り飛ばし、手りゅう弾代わりにしたり、指を相手の武器にくっつけて爆撃したりトリッキーかつ合理的な戦いを得意としていました。
くわえて、爆風を利用して、縦横無尽に高速移動をすることで車で逃げるターゲットでさえも逃がしませんでした。
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クァンシ→矢
こちらも武器人間です。
破壊力はレゼに及びませんが、そのほかの総合力に優れた最強の武器人間です。
スピード、技術、経験、能力の厄介さ。全てにおいて敵はいないのではないかと思われます。
そもそも、武器人間にならなくてもクァンシ自体が最強の殺し屋で、曰く
「全人類が集まって素手で殴り合う競技があったら1位はクァンシだ」
とのこと。
また、最初のデビルハンターとも呼ばれており、戦闘経験も作中随一と考えられます。
元来が最強のスペックを持った者に、武器人間が加わったのだから、その実力は間違いなく強力です。
能力は姿を透過する。というものです。
それに加えて、強力な矢を連発することが出来ます。
その連射速度は尋常ではなく、敵を蜂の巣に出来るほど。さらに威力もあり、当たり次第風穴が出来ます。
作中でデンジと深堀されなかった武器人間
上の武器人間は、作中においてその実力をいかんなく発揮しました。
しかし、
火炎放射男
チェンソーマンと対峙するときに、マキマに呼び出された。
強力な火炎放射を放つことが出来、仲間もろとも燃やし尽くす戦法を得意としている。
長剣男
こちらも上に同じく、対チェンソーマン用の武器人間。
接近戦のファイターだったが、相手が最強格のチェンソーマンなので一瞬で切り刻まれた。
鞭女
こちらも接近戦が強いファイター、上に同じくチェンソーマンに一蹴される。
槍男
槍を用いた戦いをするが、持っているやりを投擲することで、串刺しにする力も持つ。
チェンソーマンの体に槍を突きさし、一矢報いる戦いを見せた。
武器人間のまとめ。
非常にレアなケースで生まれたと言われる武器人間ですが、その正体は作中で言及されていません。
作中で言及された、ヒントとなるセリフに
- 人でも悪魔でも、魔人でもない存在
- その昔、チェンソーマンに敗れて、食べられた。
- その結果、呼称した名前は消えた
- しかし、存在自体は消えずに残っている
チェンソーマンは悪魔を食べることでそれにまつわる事象を消すことが出来ます。
そう考えれば、この世界には爆弾や矢、刀などの武器はないということです。
しかし彼らは残っていて、人間の心臓として存在を証明することが出来ます。
チェンソーマンがやろうとしていたこと。
武器人間の正体自体は分かりませんが、チェンソーマンがやろうとしていたことはなんとなく察しがつきました。
彼は平和な世の中を作ろうとしていたのではないかということです。
チェンソーマンが消したものを列挙すれば、
- ナチスドイツ
- 第二次世界大戦
- エイズ
など、世界を恐怖に陥れたものが挙げられます。
これらは全て人間を脅かすものであり、恐怖そのものでした。
チェンソーマンは
助けて
という声を聴けば、相手がどんな奴だろうが最終的には倒してしまい、切り裂いてしまうと言います。
それらの物事も人類を恐怖に陥れたモノですから、恐らく多くの
助けて
がチェンソーマンに届いたのだと考えられます。
その結果、チェンソーマンはそれらをつかさどる、エイズの悪魔やナチスドイツの悪魔と勝負をして倒し、喰らったのです。
それと同じように、それぞれの武器に対してもやはり
助けて
という声は聞こえてくると思われます。
刀で切腹する人や、爆弾に怯えている人は心の中の声を大にして
助けて
というハズです。
それに呼応したチェンソーマンはそれらがつかさどる悪魔と対峙し、勝利し、喰らったのだと思います。
しかし、その存在が残り続けた理由は定かにはなっていません。これに関しては考察が行き止まりですね。